アレルギーは腸内環境このままでは人類全員がアレルギー体質になるのではないか?というほど、生まれつきのアレルギー、慢性のアレルギーで悩む人がどんどん増え続けていますね。花粉症をはじめ、アトピー性皮膚炎など様々なアレルギーは生活への影響も大きく深刻な社会問題になりつつあります。
昔に比べ、アレルギー患者はますます増えるばかり。また、花粉症は花粉が多いところで多いというわけではなく、都市部に多いことも奇妙なことです。それでは、なぜ、我々の身の回りでアレルギーが増える傾向にあるのでしょうか?
その大きな要因になっていると言われているのが腸内環境の悪化です。食生活の変化から腸内の細菌のバランスが悪くなり、アレルギー患者を増加させているとの考えが強くなっています。
ここでは、現在明らかにされている研究成果を元に、腸内細菌とアレルギーの関係をご紹介します。
アレルギーと腸内環境の関係が徐々に明らかに
アレルギーの発症は、花粉やハウスダストなどのアレルギーのもととなる原因物質(アレルゲン)が関与するばかりでなく、都市部の幹線道路などでの排気ガス、ストレスなど様々な要因が複合的に関与して発生するとされているため、都市部に多いのだと説明されています。一方、最近の研究で、腸内細菌との関係が示唆されています。
最近の若い人は腸内に乳酸桿菌が少ないことやバクテロイデスという腸内細菌がその発症に関与しているという報告もされているのです。
腸内環境を良くするには
生活習慣やちょっとした工夫で腸内環境は改善することができます。アレルギーの根っこの部分とも言える腸内環境、しっかりケアして健康に役立てたいですね。
善玉菌(有用菌)をふやす
お腹の中であまりいい働きをしない菌の総称を悪玉菌と呼びますが、有害物質を産生して自律神経の働きを悪くし、アレルギーを引き起こすとされる説があります。このような、悪玉菌を減らすにはビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を増やすことが大事です。
そのためには、食物繊維を摂ることが大事です。食物繊維を多く含む食事をすることで、ビフィズス菌などの善玉菌を多く増やすことが出来ます。
有用な乳酸菌を摂る
あるヨーグルトを飲むと、アレルギーが予防できるという報告が2000年頃に報告されたことをきっかけに、ヨーグルトを飲めば花粉症が治るというように解釈され、スーパーでもそのような売られ方が今でもよく行われています。
しかし、限られた乳酸菌のみにそのような効果が実証されているのです。残念ながらスーパーで売られるヨーグルトすべてにアレルギー予防効果が期待できるわけではありません。
どのヨーグルトやサプリメントにそのような効果が期待できるのかを自分で調べてみることが大事です。また、実際にしばらく使ってみて、自分に合うものがどれなのかを確認してから選びたいですね。最近の研究では、生きている乳酸菌である必要がなく、死んでいる乳酸菌でも効果があることも示されています。
乳酸菌がアレルギーに効果的とする報告が増えています。腸内細菌のバランスを整えることでアレルギー自体が改善される可能性は多いにあるといいます、まずはお腹の中の菌のバランスに関心を持ってみてはいかがでしょうか。