働き盛りの若い頃からもともと便秘症ではありましたが、この病気を患って以降は従来の便秘症に加えて抗パーキンソン病薬の副作用も相まって、ラキソベロンやアローゼンなどの便秘薬によるコントロールが欠かせなくなりました。当時は3~4日間排便が出来なかったら便秘薬を飲むというパターンでしたが、飲み忘れや飲んでもすぐに効果が表れなかったり、時には浣腸までおこなったりと排便のコントロールが一定しない状況でした。
便秘改善のため、寒天を初めて見ることに
もちろん薬物療法以外に、リハビリ運動や食事、ヨーグルトを毎朝欠かさず食べるなど腸に良いと思うことは出来うる限りやっていきましたが、これぞという効果はあまり感じられませんでした。そうした状況において当時訪問看護に来てくださった看護師さんから「寒天を取り入れてみませんか。」という提案がありました。看護師さんいわく、やはり食物繊維の摂取は欠かせないので日常的に取り入れて欲しいとのことでした。そこでアドバイス通り、寒天を取り入れることから始めました。
まず欠かさなかったのは、ご飯を炊くときに3合で小さじ2杯分(2合の場合は小さじ山盛り一杯分)の粉寒天(当時は「かんてんぱぱ」を使用)を振り入れ、毎日取るように心がけました。ご飯は毎日食べるものなので、自然と無理なく続けられました。またご飯に振り入れる以外にも、寒天を使ったお菓子(ようかんや寒天ゼリーなど)といった自然に口にすることが出来るものも時折作ってみました。
1か月程後に自然な排便が!
取り入れてから約2週間位した頃でしょうか、あれほど不安定だった排便のコントロールが思っていた以上にスムーズにいくようになりました。もちろん便秘薬の服用は欠かせませんが、それらを飲んで薬の効果が出るという12時間以内に排便が出来るようになっていったのです。
そして取り入れてから1か月程経ったある日、なんと薬を飲まずに排便が自然に出来てしまいました。これには本人も驚きかつ喜んでおりました。当初は親子共々「どうして自然に出たんだろう?」と首をかしげておりましたが、寒天を取り入れて以降から上手く行きつつあることが思い当たりそれで合点がいきました。
併せてその時にちょうど食物繊維の多い食事を取り入れたことも功を奏したと思われます。実は効果が表れたのがお正月の時期で、お節料理やお煮しめ、きんとんなど根菜が多めの食事でした。
おかげさまで現在は便秘薬を手放せないまでも排便コントロールがかなり安定し、本人の苦しみも以前と比べても格段に軽減されています。
「ホットヨーグルト」は食べやすいと好評
またそれに加えて最近取り入れるようにしているのが、「ホットヨーグルト」です。テレビでお医者さまが小さめのボール型の器に約100~120グラム位いれたヨーグルトをレンジ(500W )で約1分温めるというやり方を紹介されていたので実行しております。そうしたら以前の冷蔵庫から出してすぐ食べていた時よりも、食べやすく感じたようで、苦手意識が強かったヨーグルトも無理なく食べるようになりました。
そうしたら食物繊維と善玉菌の双方の相乗効果となったのでしょうか本人の腸内活動が活発になってきている感じで自然便が出ることも極たまにあります。私自身も同じく取り入れておりますが、毎日に近いくらいお通じがうまくいっており腸の動きが良い意味で活発になった感じがしています。
寒天の効果は想像以上
正直寒天による効果が想像以上でしたので、大変驚いております。食べ物に紛れ込ませたり、お菓子に形を変えたりと楽しみながら取り入れられたので、強制感やストレスもほとんどなかったことも影響したかもしれません。もちろん便秘症の原因は様々なので全てにおいて有効かと一概に言えませんが、悩んでいる方はこの話をご参考としてください。